こんにちは、コウです。
60歳以上の方の3人に1人は、何らかの睡眠障害があるといわれているのをご存じですか。
睡眠障害が起きる原因は日中の活動量の低下や生活習慣病、基礎疾患との合併などさまざま
ですが、寝心地の悪い寝具でもストレスになり不眠になることがあります。
生活習慣病などは改善に時間がかかりますが、寝具はすぐにでもよいものに変えられます。
睡眠は人に必ず必要なものなので、せっかくなら気持ちよく眠りたいですよね。
年齢が上がるにつれ睡眠の質が低下するというデータもありますので、高齢の方は少しでも
快眠できるよう、寝具にはこだわりましょう。
高齢になると筋肉が衰え、横になっている時間も長くなります。
そこで大切になるのは体への負担が少ない寝具選びです。
体への負担が大きいと、腰痛や肩こり、体調が悪くなってしまう原因になります。
では、体への負担が少ない寝具とはどのようなものを指すのでしょうか。
一言で「負担が少ない」といっても、その内容はさまざまです。
- 寝ているときに体への負担が少ない
- 横になるときや立つときに体への負担が少ない
- お手入れするときに体への負担が少ない
今回は、この3つにポイントを絞って高齢者にオススメのマットレスを見ていきたいと思います。
目次
高齢の方にはベッドフレーム+マットレスがよい理由
まず初めに、高齢の方にはベッドフレーム+マットレスがオススメです。
敷布団ではなくマットレスをオススメするには理由があります。
【敷布団とマットレス比較表】
この比較表を見てもらうと、「敷布団、最高!」と思うかもしれません。
しかし、注目度で表したところを見てください。
注目度の特徴だけを見ると、マットレス(ベッド)が優れていることがわかると思います。
また、高齢者の方に見ていただきたいのは一番下の行、「立ち座り」です。
この「立ち座り」とは、寝る時に布団に横になる動作と、起きた時に立ち上がる動作です。
この立ち座りが楽にできる、ベッドフレーム+マットレスがオススメです。
ひとつ、ベッドにまつわる私のエピソードをご紹介します。
私の親戚に、もうすぐ100歳になる女性がいます。 その親戚は80歳を過ぎるまでずっと敷布団で寝ていました。どんなに親戚中がベッドやマットレスを勧めても、敷布団にこだわっていました。 親戚が、ベッドではなく敷布団にこだわる理由
言いたいことはわかります。でも、それって本当に敷き布団じゃないといけないのでしょうか? 1&2 「ベッドを置くと部屋が狭い」「布団の上げ下ろしはいい運動になる」 3 「ベッドは毎日干せないから衛生的じゃない」 4 「マットレスは重くてしまうのが大変」 5 「そもそも、日本人なら布団で寝るべきだ」 力説の結果、親戚は根気負けしたようでベッドの購入に踏み切ってくれました。 |
すべての高齢の方に今回のエピソードが当てはまるわけではありませんが、お伝えしたい
ことはこの通りです。
私は敷布団よりも、ベッドフレーム+マットレスをオススメします。
寝ているときに負担が少ないのは敷布団よりもマットレス
年齢が上がるほど横になっている時間は長くなります。
引用:榎本みのり、高齢者の睡眠、e-ヘルスネット(厚生労働省)
こちらの図を見てわかる通り、40代以降は年齢を重ねるごとに寝床にいる時間が増えています。
10代から60代では寝床にいる時間は8時間未満なのに対し、70代、80代では約9時間以上もを寝床で
過ごしているのです。
だからこそ、寝ているときに体への負担が小さいマットレスを選ぶ必要があるのです。
寝返りが打ちやすい
人は寝ている間に20~30回寝返りを打つといわれています。
適度な寝返りは血流をよくし、温度調節の効果もあるため、寝返りを打つことは
良い睡眠につながります。
しかし、高齢になると筋力が衰え、若い頃より寝返りが打ちにくくなります。
すると、血流が悪くなり腰痛や肩こりになる可能性があります。
そのため、寝返りが打ちやすいマットレスを選ぶことで血流が悪くなるのを防ぎ、快眠できる
環境を整えてあげましょう。
快眠することができれば寝ているときの体への負担は小さくなります。
寝返りがが打ちやすいことを重視するなら硬めのマットレスがオススメです。
反発力の高い「高反発マットレス」が良いでしょう。
柔らかいマットレスは体がマットレスに沈んでしまい寝返りが打ちにくいため、高齢の方には
不向きです。
体圧分散ができる
体圧分散とは、寝ている時にかかる圧を分散させることです。
体圧分散ができていないと、体圧のかかりやすい腰や背中に負荷がかかります。
体の一部分に多くの負荷がかかると痛みが出たり、不調の原因にもなります。
また、人は暑さや蒸れ、痛みが原因で意図せずしてしまう「悪い寝返り」があります。
悪い寝返りをすることで不要な摩擦やこすれが起きます。
高齢の方は皮膚も弱くなっているので、寝返りの際にこすれたりすると床ずれの原因になります。
敷布団も体圧分散の効果はありますが、マットレスの方が摩擦が少なく、床ずれ防止になります。
- 体圧分散が不十分で痛みが出たり不調になる
↓ - 痛みが原因で「悪い寝返り」が起こる
↓ - 不要な摩擦やこすれが起きる
↓ - 床ずれの原因になる
体圧分散効果が高いマットレスを選ぶことで適切な寝返りを打つことにつながります。
また、不要な寝返りを防ぐため、通気性がよいマットレスを選ぶ必要があります。
体圧分散を重視してマットレスを選ぶなら、「ポケットコイルマットレス」がオススメです。
面ではなく点で体を支えてくれるため、体へのフィット感も期待できます。
ポケットコイルマットレスが気になる方は、こちらの記事も合わせてどうぞ。
横になるときや立つときに体への負担を少なくするには
マットレスを選ぶ基準は素材や硬さ、厚みや重さなどさまざまな基準があります。
しかし、高齢の方が寝具を選ぶ上で大切な基準というのは、上記の基準以外に立ち座りしやすい
かどうかというのを重視してもらいたいと思います。
それは、若い方と違い体への負担がより小さいものを選ぶ必要があるからです。
寝ている時だけでなく、寝る態勢になる時や起きた時の立ち上がりやすさでも、とにかく
少しでも体に負担のない寝具を選ぶことが大切です。
ベッドフレーム+マットレスの組み合わせ
現在使用している寝具はどんなものでしょうか。
少し古い資料になりますが、東京ガスが2015年に取った統計では、下記のような使用率になっているようです。
引用サイト:東京ガス
高齢者とは、WHO(世界保健機構)の定めている定義では65歳以上とされていますので、
60〜70歳代の使用率を見ていきます。
すると、男性や女性60代では約半数、女性70代でも約4割の人がベッドではなく布団で寝ていることがわかります。
立ったり座ったりするには、高さのあるベッドの方が足腰に負担がかかりにくいです。
しかし、多くの方がベッドではなく布団で寝ているというのです。
床敷きの布団は立ち座りする際、膝や腰に負担がかかりやすいため、腰かけやすいベッドフレームを
使用し、膝や腰への負担を減らしてあげましょう。
脚つきマットレス
ベッドは立ち座りするときに負担が少ないですが、デメリットとして価格が高額になることが挙げられます。
ベッドフレームとマットレスを別々に購入する必要があるため、マットレス単体で購入するよりも
どうしても価格が上がってしまいます。
価格面でベッドの購入は難しいという方には、「脚つきマットレス」をオススメします。
脚つきマットレスはベッドを置くより省スペースで、価格面でもベッドより安価に購入できます。
床敷きよりも脚がある分高さもありますので、立ち座りしやすいというメリットもあります。
ベッドには抵抗があるが高さのあるマットレスが欲しい、という方には脚つきマットレスがピッタリです。
床置きなら厚めのマットレスで高さを確保
どうしてもベッドは置きたくない、部屋が狭くて収納できるマットレスがいい、という方もいらっしゃるでしょう。
そんな方が床置きのマットレスを選ぶなら、厚みのあるマットレスをオススメします。
敷布団だけだとどうしても布団の位置は低くなります。
床に座ったり、床から立ったりする動作は膝や腰に負担が大きくなりますので、厚みのあるマットレスを選び
立ち座りしやすい高さを確保しましょう。
現在はたくさんのマットレスが販売されていますので、床置きマットレスも種類が豊富にあります。
その中でも厚みがあるマットレスを選びましょう。
薄いマットレスは床に体が当たるような底つき感があったり、体圧分散が十分できないこともあります。
マットレス+すのこなら高さ&通気性もアップ
床敷きマットレスを使用するなら、マットレスの下にすのこを敷く方法もあります。
引用サイト:楽天市場(ふとんのソムリエ)
すのこを敷くことで床からの高さを確保できますし、通気性もアップするので床敷きの方は
すのこを併用してみてはいかがでしょうか。
お手入れするときに体への負担が少ないマットレスとは
布団は、中に溜まってしまった湿気対策のために天日干しをします。
高齢になると、この天日干しも負担になります。
私の友人宅では2階に寝室があるのですが、ベランダが狭く布団を干すスペースがないため
布団を干すときはわざわざ1階に干しに行くそうです。
階段で布団を持って上がり降りするのは大変ですよね。
こういった寝具のお手入れも、体への負担になります。
お手入れが簡単にできるマットレスを選び、楽に寝具のお手入れをしましょう。
ベッドマットレス
マットレスの定義として、床敷きとの厳格な違いはありませんが、「ベッドフレームの上で
使用するもの」をベッドマットレスと呼んでいます。
ベッドマットレスは天日干しの必要がない、通気性の良いマットレスです。
毎日の布団干しの必要がなくなることで、お手入れが楽になります
デメリットはマットレス自体がとても重いので気軽に移動できないことです。
ベッドフレームと組合せて使うものなので、購入価格も高額になりがちです。
床に敷くマットレスなら通気性を重視して
床に直接敷くマットレスなら、通気性がよく、お手入れしやすいマットレスを選びましょう。
ベッドパットを使用すると、マットレスが汗で汚れてしまうのを防ぐことができます。
ベッドパッドはマットレスを保護するために使用するものですので、
- 汗を吸収し、マットレスを清潔に保つ
- マットレスのへたりを防ぎ、長持ちさせる
といった効果があります。
床敷きマットレス+ベッドパットの組み合わせでマットレスのお手入れが簡単になるでしょう。
スノコを下に敷くなどしてカビ対策も
床に直接マットレスを敷くと通気性が悪くなり、カビが発生する原因になります。
マットレスの下にすのこを敷くことで通気性をアップさせましょう。
引用サイト:楽天市場(ふとんのソムリエ)
こちらの商品はすのこ自体が2つ折りでき、室内干しができます。
「天日干しが必要ないといわれても、やっぱり干したい!」という場合、室内干しができる
このような商品なら干すのも簡単で体に負担がかかりにくいでしょう。
高齢の方にオススメのマットレス
体に負担のかからないマットレスはお分かりになったかと思います。
これまでお話しした理由を踏まえ、高齢の方にオススメするマットレスをご紹介します。
高反発マットレス
高反発マットレスは「反発力が強い」マットレスです。
体が沈み込みすぎず、寝返りが打ちやすいのが特徴です。
ただし、反発力の強さゆえに体重の軽い方は逆に体を痛めてしまうことになります。
高齢になると食が細くなってしまい、痩せてしまう方もいらっしゃると思います。
目安として、体重50キロ以上の方がお使いになるとよいでしょう。
イチオシ!高反発マットレス
引用サイト:楽天市場(ライズ)
ベッドフレームと組合せて使うにも、床に直接敷くのにも使えるマットレスです。
厚さが12センチあるので底付感なく横になることができます。
ポケットコイルマットレス
ポケットコイルマットレスは面ではなく点で体を支え、体にフィットするマットレスです。
体圧分散に優れていますので腰痛に悩んでいる方や起きた時に体に不調を感じている方に
使っていただくといいと思います。
コイルそれぞれが独立しているので振動が少なく、眠りを妨げない効果もあります。
イチオシ!ポケットコイルマットレス
引用サイト:楽天市場(MODERN DECO)
厚みが25センチもある、高級感のあるポケットコイルマットレスです。
このマットレスは体の中でも重い腰部分のコイルが硬めになっており、寝姿勢を保ちやすく
設計されています。
肌にあたる部分はキルティングが採用されており、肌触りも優しくなっています。
(まとめ)高齢の方は体に負担の少ないマットレスを選ぼう
高齢の方が寝具を選ぶ際に必要なのは、
- 寝ているときに体への負担が少ない
- 横になるときや立つときに体への負担が少ない
- お手入れするときに体への負担が少ない
という3つであることはお分かりいただけたでしょうか。
3つのポイントを踏まえ、オススメの寝具は
ベッドフレーム+高反発マットレス もしくは ポケットコイルマットレス
です。
体への負担が少ないマットレスは快眠につながります。
自分に合ったマットレスを選び、快眠を手に入れましょう。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
私の腰痛が治った方法
当サイト運営者のコウです。
僕は15歳~23歳の8年間、ひどい腰痛に悩まされてきました。
しかし、23歳の時に腰痛に良いマットレスに変えてからは、
腰の状態がすこぶるよくなり、3年たった今では腰痛に悩まされることはなくなりました。
マットレスで100%腰痛が治るとは一概には言い切れません。
しかしマットレスが自分に合ってないと、腰痛を悪化させてしまうことは100%間違いないです。
人は、1日の三分の一の時間を睡眠に使います。
その三分の一の時間を、
自分に合わないマットレスで腰を痛めて過ごすのか?
腰痛改善に良いマットレスで治療しながら過ごすのか?
私は後者でした。
そして後者を選ぶことで腰痛を改善させました。
このサイトでは30種類以上マットレスの体験をしてきた私が、
マットレス会社に忖度せずに、自分の肌で感じたものや、徹底的に口コミを分析した情報を、つつみ隠さず話しています。
良いものは良い。ダメなものはダメ。事実のみを書いています。
そんな私が本気で厳選した腰痛に良いマットレスをこの記事では紹介しています。
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